こんにちは、とーるです。
あなたは株に投資するにあたって運用方針を決めていますか?
運用方針とは、運用目的を達成するためのルールです。
これが決まっていないまま株に投資すると、目先の損得に振り回される毎日を過ごすことになります。
株の世界では感情的になった人が負けます。戦略的に戦っている人間と感情的に戦っている人間、どちらが勝つかは火を見るより明らかですよね。
そこで今回はあなたの運用目的とそのための運用方針を決めていきましょう。これがあなたの資産を守る最強の盾になります。
運用方針がはっきりしていないと失敗する理由
明確な運用方針はあなたの資産を守ります。
株の世界では不測の事態ばかり起きます。それには良い方向も悪い方向もあります。
運用方針を持っていない状態で周りがパニックになると、人は冷静な判断力を失いやすいものです。
株で冷静さを失ったら負けます。
株のルールがそうなっているのではなく、人が損する心理になるようにできているのです。
パニックになった結果、株を底値で売ったり、天井で買ったりします。このため、株価が上がろうが下がろうが負けてしまうのです。
己の感情に負けないようにするため、心の拠り所にするのが最初に決めた運用方針なのです。
あなたが投資する目的は何か?
運用方針を明確にするにあたって、まず始めに決めることは株に投資する目的です。
多くの人が「儲けたいから」と考えますが、これは目的として不十分です。
儲けた金を何に使いたいのかが投資する目的です。
例えば一般的なライフイベントを考えると、次のような目的があります。
- 結婚資金(約444万円)
- 教育資金(1人あたり約950万円)
- 住宅取得資金(戸建て約3,320万円)
- 老後生活資金(約27万円/月)
いずれも「運用した結果、足りませんでした」とはなかなか言えないものです。いずれも高額で、普段からの資産運用が肝心なため、利回りの高い株式投資は有効です。
これらの目的のために、資金を全額株に投資していいかと言うと、一概にそうとは言えません。が、こういった目的、目標金額を持って投資に臨むかどうかであなたの投資成績は変わるでしょう。
運用目的は個人によって異なるので、あなただけの運用目的を考えてみましょう。
運用目的の無い投資は投機
一方で、運用目的の無い投資は投機、すなわちギャンブルです。
株は運用目的がないとやってはダメ。そんなルールはありませんが、趣味なら趣味でやっている自覚はあったほうがいいでしょう。
趣味でやる株こそ余剰資金でやるべきだと僕は思っています。
生活費や将来に備えてあるお金を趣味に費やしている人を見ると、「こいつヤバいやつだな」って思いますよね?
その趣味がたまたま株である以上、運用目的の無い投資に余剰資金以上のお金を投下することはヤバいことだと思います。
運用目的から方針を考える
株に限らず、運用目的を達成できるかどうかで心配になるのがリスクです。
目先に必要なお金ほどリスクは取れません。逆に必要な時が遅ければ遅いほどリスクを取ることができます。
株の場合、投資期間とリスクは比例します。ということは目先のお金は大体3ヶ月以内のスパンで、遠くのお金は数年単位のスパンで投資方針を考えるのが基本です。
いくつか例を挙げます。
20代が結婚資金を目的とした場合
これは比較的目先のお金です。
長期で運用している時間は無いので、短期か中期のスパンでの運用を考えます。
ある程度良さそうな銘柄をいくつか持っておき、主に日足チャートで売買のタイミングを見計らいながら資金を回していきます。
損している株を放置するわけにもいかないので、損切りと利益確定のルールを明確にすることが方針の要になります。
30代が住宅取得資金を目的とした場合
住宅は購入のタイミングを自分で決めることができます。
なので中期、あるいは長期スパンでの運用が可能です。
住宅は買い付けから売買契約、そして決済までの期間が長いので流動性も気にする必要がありません。
銘柄をじっくり選別して、安くなった所で買い。週足チャートが崩れない限りは持ち続けるといった投資が可能です。このスパンならNISAも活用できます。
ついでに配当、優待も合わせて狙えます。
老後生活資金を目的とした場合
この目的が一番リスクを取れます。
ただ、長期投資になるので長い含み損を抱え続けることも織り込んだ上で投資しなければなりません。
銘柄分析が鍵を握っており、無理に割安な価格帯を狙う必要はなく、適正価格以下で安全に買えればよしと考えます。
長期になればなるほど市場平均には勝ちづらくなるので、最初からS&P500などのETFに積立しておくのも手です。
まとめ
株式投資で運用方針を定める理由はただ一つ。損しないためです。
投資は確率論なので、合理的な選択であればあるほど負けにくくなるようにできています。
何か1つ、今後の投資の判断基準として運用方針を定めておきましょう。